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新宿区長へのネット署名のお願い。(下落合みどりトラスト基金) [気になる下落合]

 

 業者がどうしても値を下げない。わずかな期間で3億3,000万円も利ザヤを稼ごうなんて、どう「土地ころがしじゃありません!」などと釈明しようが、誰がみても歴然としている。この金額を、3月31日までに上乗せする力は、残念ながら現在の「下落合みどりトラスト基金」には・・・ない。屋敷の解体も、目前に迫ってきた。いつ工事が始まって、青いビニールシートで覆われてしまうか、毎日ヒヤヒヤしている。
 だが、ひとつ新しいことがわかった。E邸の敷地は、かなり早くから新宿区の「埋蔵文化財包蔵地(No.4遺跡)」に隣接していたのだ。鼠山の隣りの瑠璃山は、「下落合横穴古墳群Click!が発見された古墳~ナラ時代の遺跡だが、E邸のある鼠山の敷地は縄文遺跡の存在が示唆されている。
 もうひとつ、E邸は旧・前田子爵邸を移築して鼠山の上に建設された・・・という伝承が残っているが、土地台帳などを確認してもいまひとつ明確に断定できない。でも、目白文化村の屋敷位置特定のために取り寄せた、1926年(大正15)の「下落合事情明細図」で、ちょっと面白いことがわかった。以下が、E邸周辺を拡大した「事情明細図」の一部だ。
 これによれば、E邸のある敷地は南側に「服部家」が、北側には「大嶌久彦」という人が住んでいたことになる。(地図では大嶌の「大」の字が略字) この大嶌(島)久彦という人、その隣りの七曲坂に沿って大きく見えている大嶌(島)久直邸(現・目白御留山デュープレックス)の、子息ないしは姻戚ではないだろうか? 大嶌久直は、子爵であり陸軍大将だった人物だ。前田子爵との接点が、どこかでありそうに思えてならない。

 「下落合みどりトラスト基金」のメンバーはE邸保存のために、考えられるありとあらゆる想定をしつつ次々と手を打ってきてはいるが、あまりに時間が制約されている。言い換えれば、ことここにいたっては中山弘子新宿区長の最終的な意思と決断にかかっている・・・といえよう。その最後のひと押し、区長の意思決定を強くバックアップするために、「トラスト基金」の活動ばかりでなく、区民や一般市民が強くE邸とその森の保存を要望しているという、数多くの署名が必要となる。
 すでに、新日本建設(株)に対する要望署名をいただいている方々も、改めて中山新宿区長あてのネット署名が新たに必要だ。ネットワーク署名はいつでも、どなたでも、どこからでも、ユビキタスな環境で参加できる。新日本建設への要望署名と同様、少しでも多くの方々のご賛同をいただければと考えている。中山区長へのネット署名詳細については、「下落合みどりトラスト基金」Webサイトへ。

Click!
■写真は樹齢200年以上はたっていると思われる、原生のクスノキ。は2階から森を眺める。


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(仮称)新宿区納戸町計画新築工事

新宿区建築審査会で建築確認取り消す裁決が出されたようです。
建築紛争が多発するのは、区役所の紛争調整への取組みに問題があるからではないでしょうか。区議会議員にしっかりしてもらいたいです。
by (仮称)新宿区納戸町計画新築工事 (2021-03-07 11:36) 

ChinchikoPapa

(仮称)新宿区納戸町計画新築工事さん、情報をありがとうございます。
建築審査会での「建築確認」取り消しは、かえって非常にめずらしく感じてしまいます。この「トラスト基金」がスタートしたころは、建築課が出した「建築確認」は、例外なく審査会では“追認”があたりまえの状況だったと記憶しています。審査会メンバーの任期は短いですので、現在のメンバーが行政や建設業界との利害関係がない、客観的な判断を下せる構成だったものでしょうか。
by ChinchikoPapa (2021-03-07 17:09) 

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