SSブログ

軍事施設なみのデータセンター。 [気になるWebサイト]

 日本で最大規模のデータセンターへ行ってきた。警戒はきわめて厳重で、そのセキュリティは軍関係の施設なみだ。米国では、政府関連のネットワークシステムが入るデータセンターでは、実際に自動小銃を持った兵士たちが警備していると聞いている。日本はそれほどでもないが、それにしてもまるで要塞のような堅牢な造りをしている。通信キャリア側は明かさないが、おそらく政府関連のシステムも多数収容しているのだろう。大手プロバイダの主要システムや、これからの通信の主役であるIPセントレックスのサーバ・スイッチ群も、ここで稼動しているそうだ。
 なんのことはない、単にうちの会社のサーバを、「どんなところに設置されてるのかな?」とSEの作業にくっついて見に行っただけなのだが、そのものものしい警備ぶりと大がかりな設備にすっかり驚いてしまった。もちろん、撮影は全面禁止。何重にもかけられたセキュリティロックを通過しながら、ようやくサーバラックのある部屋までたどりつくわけだが、まるで刑務所に入ったような感じ。ビル全体に窓がきわめて少ないのも、異様な感覚にとらわれる要因なのだろう。セスナ機やヘリコプターがぶつかっても、ビルはびくともしないに違いない。
 建物は、震度7強の地震にも余裕で耐えられる構造で、木造住宅でいうと筋交いのような、極太の大きな鉄骨が斜めに入り、独特なしかけから建物の揺れを強力に吸収するらしい。巨大な高圧電線をじかに引き込んでいるので、建屋にはまるで電力会社のようなコントロールパネルが設置されている。万が一の停電時には、巨大なUPS群がバックアップし、停電が長引くようなら備えつけられたジェットエンジンが、いっせいに稼動して発電することになっている。そう、単なる大型発電機ではなく、旅客機に取りつけられるホンモノのジェットエンジンが、ビルの中にいくつも設置されているのだ。実際に見学したが、まさに旅客機のジェットエンジンそのものだった。

 こんなすごいところに、しょぼいしょぼいサーバをハウジング(預託)しているのかと思ったら、すっかり気がひけてしまった。テロの危険性は、米国ほど高くない日本のことだから、もう少し手を抜いてもらってハウジング費用を安くしてくれませんか?(><;☆\

■写真は窓がない要塞のようなデータセンター、はハウジングしているラックマウントサーバの一部。冷蔵庫ぐらいあったサーバが、同性能でもずいぶん小さくなった。


読んだ!(2)  コメント(1)  トラックバック(1) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

読んだ! 2

コメント 1

ChinchikoPapa

こちらにも、nice!をありがとうございました。
 >kurakichiさん
 >さらまわしさん
by ChinchikoPapa (2014-10-27 17:33) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1

トラックバックの受付は締め切りました