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こんな看板、ちょっとないぞ裏丹沢。 [気になるエトセトラ]

 遠くから見えていたので、なんの看板かと思った。近くへ寄ってはみても、なんの看板かと思った。小さな文字を読んで、ようやくこの店舗が薬局なのだと了解した。「横山薬品改メ/シーゲル堂」と書かれている。とにかくスゴイのひと言に尽きる。こんな看板、ちょっと見たことがない。
 マスコットキャラクター・・・というか、登場人物(?)たちを順ぐりにご紹介しよう。まず右でアコーデオンを弾いて唄っているのが、なぜか坊主頭でハワイアンムードの、戦前らしき雰囲気が濃厚な高等小学校生か旧制中学生。(爆!) その左がマンドリンを弾きながらハイになっている、髷のない桃太郎らしき派手な着物のお兄さん。その左が、トラかライオンのかぶりものをして看板に取りついているいかにも怪しげな人で、そのお尻を支えているのは戦国時代の足軽鉄砲隊のような笠をかぶった、なんと子泣き爺のように見える幼児だ。その左手の看板上には、いまどきピンクの麦藁帽子をかぶったハダカのお爺さんが、孤独そうに立て膝をしてジッとしている。そして、その左手の少し低いところにトラ柄パンツを履いてるのは、ご存じ怒り心頭の雷様だ。
  
 これはもう、ただ唖然とするしかない。こういう古いお店の野暮ったいキャラクターには、どこかで見たアニメのそっくりさんとか、マンガのヒーロー・ヒロインまがいの作品が多いのだが、このお店のものは正真正銘、すべて誰もマネのしようがないオリジナル作品なのだ。こんなキャラクターたち、どこを探しても見つからない、もうこの店ならではのもの。でも、これら登場人物(?)たちがどのように関連しあいながら、そもそも薬局の看板として成立しているのかは、いくら見つめても残念ながら理解できなかった。シュールな世界を、そのまま受け入れるしかなさそうだ。

 裏丹沢の古い町並み(神奈川県)を歩いていると、ときどき「これは!?」と思える看板や家屋を見かける。東京ではありえない、またはとうに消滅してしまった作品を見つけると、立ちどまってしばらく鑑賞する。だから、裏丹沢へ出かけるときは、山歩きにもかかわらずたいした距離を歩いていないのだ。野を焼く、冬の匂いがした。

■写真上:そんじょそこらにない仰天看板の薬局。
■写真中:大正~昭和初期にかけての、古い商家や民家だらけだ。
■写真下:澄み切った空気の中、秋の気配が濃厚な山里。


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