8月30日(火)、「下落合みどりトラスト基金」が保存運動を進めている屋敷森について、業者側の「建設説明会」が落合第一地域センターで午後7時すぎより行われた。平日の夜だったので、残念ながら出席できなかった。この説明会で、実は信じられないことが起きていたのだ。
 みどりの保存とか環境保全の運動などで、こういう業者からの「建築説明会」があると、よくニュースや新聞などの報道では、怒って興奮した住民たちがつい大声で業者に抗議する・・・というケースを見かけたりする。集会があったりすると、シュプレヒコールをあげたり業者の担当者へ詰め寄ったりするシーンだ。でも、「下落合みどりトラスト基金」や周辺住民の活動では、まったくいっさいそのような光景は見られなかった。
 そこが、“運動”といっても古くからの山手(やまのて)の中の山手である「下落合」という土地柄らしいやり方であり、新宿区や業者に対して「トラスト基金」という具体的な買い取り“財源”を設けたり、森を残し、防災上危険ではない程度に設計変更の「対案」まで用意して「説明会」へ望むなど、一貫して沈着冷静さと礼節品格を失わずに活動は進められてきたのだ・・・と、根が下町のわたしは解釈している。

 ところが、・・・である。まったく、正反対のことが30日の業者側「説明会」で起きたのだ。なんと業者側、いやはっきり書いてやらぁ、新日本建設株式会社Click!と株式会社ソフトアイの担当責任者が、あろうことか発言する住民に向かって大声で罵声をあびせるという、信じられないようなことが起きたのだ。逐一、「建設説明会」は撮影と録音がなされているので、いまさら言い逃れはできない。住民たちや区議会議員の指摘・抗議で、その場で謝ったそうだが、いったいぜんたい住民との対話を前提とした「説明会」の趣旨をなんだと思ってるのだ? 地元住民を恫喝する場が、「建設説明会」なのか? こんな「説明会」、わたしはついぞ聞いたことがないし、都内で同様の集合住宅建設予定地のケースでも前代未聞だろう。それとも、新日本建設(株)のある千葉市では、こんなことが当たりまえにまかり通っているのか? ほんのちょっとした姿勢から、その企業の体質や本質というのが垣間見れるものなのだよ。
 自身の立場と場所柄を「わきまえ」ない人間を、東京の下町言葉では「ガキ」、ないしは「べらぼー野郎」、さらには「野暮天」というのだ。下落合に住んでから、あまり遣わなくなった言葉だが・・・。このいい歳をして「大人」の装いをしている連中、こともあろうに「説明会」で住民に罵声をあびせたチョ~薄らみっともないこの連中は、いったい何様のつもりなんだ?
 新日本建設(株)と(株)ソフトアイに、猛省を求めたい。反省しないなら、ここで愚劣な罵声を上げた個を特定して、言質のひとつひとつを詰めていく「公開批判シリーズ」でも起ち上げようか? その際には、くだんの担当者の罵声レベルと同等の表現で、こちらも“口汚く”糾弾する権限を今から留保しておく。大切なブログのページリソースを、実にくだらないテーマの怒りモードで埋めてしまった。・・・まったく、顔を洗っておととい出直して来やがれ。

■写真:上は、8月30日の「説明会」で住民に罵声をあびせた業者側一同。自分たちの思い通りにならないからって、簡単にキレるのはガキと一緒だ。大人として「わきまえ」なさい、そして「恥」を知ろうぜ。下は、蔵だけがポツンと残されている屋敷森の現状。