先日、地下鉄東西線の高田馬場駅へ下りていったら、わが目を疑ってしまった。なんと、知らないうちにオシャレなブティックが開店していたのだ。(立ち止まって・・・しばし唖然) いや、ブティックばかりではない。コーヒーやフレッシュジュースを飲ませる、こじゃれたカフェなども並んでいる。
 このスペースはもともと、東西線の定期券売り場や駅員の事務室があった場所だ。これが、お隣りの目白駅や原宿駅の構内なら別に驚きはしないのだが、高田馬場駅の地下だというところが“衝撃”なのだ。この駅を利用して30年、こんな光景はかつて見たことがない。わたしの高田馬場駅のイメージが、大きく狂ってしまう。
 いつまでも垢抜けない学生街の駅、庶民的な繁華街を抱える野暮ったい高田馬場駅Click!、お隣りの目白駅とは好対照な、ならではの特徴や魅力がある駅だからこそ、ことさら愛すべき高田馬場駅・・・。下落合に住んでいると、この対照的な駅と街の双方を楽しめ、「ひと粒で二度美味しい」を味わえるかけがえのない一方の高田馬場駅。それが、隣りの目白駅のようにソフィスティケイト化をめざすのだったら、わたしはイヤだな。どこか洗練されない、ちょっとゴミゴミした“青”くさい学生街を抱える、わたしの高田馬場駅でいてほしいのだけれど・・・。

 先日、ようやく「平和の女神」像が再び駅前にもどってきた。駅前広場の噴水はなくなってしまったけれど、再び高田馬場駅のシンボルに復帰したのはうれしい。女神のお姉さんClick!、さすがにちょっと老けたかな・・・。

■写真上:地下鉄東西線の高田馬場駅にできた、開店前のブティック(手前)とカフェ(奥)。
■写真下:どうやら正式に復帰したらしい、高田馬場駅のシンボル「平和の女神」像。