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なんだか、とっても落ち着かないな。 [気になるエトセトラ]

 食事中の方には失礼。とうとう大江戸トイレシリーズが始まっちまったのか・・・、いいえ、違います。どっしりと重厚なドアを開けると、そこはなんとトイレだった。大きな和風建築の、たっぷりと4畳近くはありそうなトイレ。小さな長崎アトリエ村の寝室Click!よりも広そうで、素材や造りもはるかにいいだろう。こんなところで用を足したら、もう落ち着かないことこの上ない。しゃがんだとたん、誰か入ってくるんじゃないかな? もう誰かいるんじゃないかな?・・・と、キョロキョロあたりを見回してしまう。トイレという用途とスペースが、まったくアンバランスなのだ。
 便器のすぐ前に、これまたたっぷりとした違い棚があるので、ここで勉強だって読書だって、パソコンでブログ書きだってできる。プリンタやスキャナを置くのは、左の棚かな・・・。右の棚には金箔張りの戸棚までついているから、本やCDやDVDだって収納できる。A/Vセットを置いてもいいな。きっと暑い日盛り、この“部屋”でくつろいだら、さぞや冷んやりとして気持ちがいいだろう。気温が上がってきたら、ジャーッと水を流せばいい。
 いや、そればかりではない。便器が中央ではなく左寄りにあるから、右側に布団を敷けば寝室にだってなりそうだ。ちょっと布団が湿気るかもしれないし、冬は寒いかもしれないけれど、6~9月はとても快適そう。なんなら顔だって洗えるし・・・と、ここまで書いてハタと思い当たった。このトイレはまるで、刑務所の独房じゃないか。デザインされた窓枠じゃなくて、鉄格子をはめたら、そのまま昭和の巣鴨監獄(東京拘置所)へと早代わりだ。そう思うと、なんとなく看守の足音が聞こえてきそうな気さえする。

 便器はともかく、すべてが手のとどく範囲内にあって、狭い部屋で暮らすのが好きな貧乏性には、このぐらいの広さがなんともたまらなくいい。監獄暮らしならぬ、親からの独立したてのころ、学生時代の狭いアパート暮らしが、まだ身体のどこかに沁みついているのだろう。それにしても、トイレでこの広さはないと思う。やはり、部屋の用途と、それに見合った広さというのがあると思うのだ。15畳の家庭風呂とか、20畳の玄関とか、25畳のキッチンとか、考えただけでぐったりと疲れてしまう。
 トイレの窓とも思えない窓をガラッと開けて、「やあ、きょうは爽やかですなぁ」などというやり取りが、その昔、ここであったのだろうか。そりゃ、用を足したあとだったら誰でも爽やかだろうけど。

■写真の広いトイレに比べて、は小さなカランの手洗い場。大きくて重厚なドアが印象的だ。


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